『すごい夜空の見つけかた』

作成者
林完次写真・文
出版者
草思社
刊年
2011.7

  最近、空を見上げましたか?
  夕暮れの空に一番星を見つけると幸せな気分になります。ひと際明るく見えるのは、「宵の明星」と呼ばれる金星。星の明るさは「1等星」というよ うに数字が少ないほど明るくなる「等級」で表しますが、金星は一番明るい時で、-4.7等にもなるそうです。これは、金星が地球と太陽に近いこと と、厚い大気に覆われていて、この大気が太陽の光を効率よく反射しているからだそうです。今月も-4.5等~-4.0等の明るさで見えています。
  東の空に昇ったばかりの赤く見える満月は、イギリスでは「ストロベリームーン」、ひと月のうちの2度目の満月は「ブルームーン」、三日月でもほ かの部分がうっすらと見えていて丸いのは、太陽の光を地球が反射させて月を照らす「アースシャイン」。そんな素敵な「すごい夜空」を、美しい写真 とともに楽しめるのがこの本です。夜空だけでなく、夕暮れに雲間から太陽の光が地上に降り注いでいるように見える「天使のはしご」や、日食のページもあります。
  今月、5月21日の朝(6時17分ごろから)、奈良で282年ぶりの金環日食が見られます。久しぶりに空を見上げてみませんか。
※5月2日から30日に 図書展示「金環日食を2倍たのしむ!」を開催しています。日食の観測方法もご紹介しています。