錦秋の奈良のイベントとして定着している「正倉院展」は、第二次世界大戦終結直後の昭和21年に第1回が開催されました。当時、敗戦にうちひしがれた国民に、優れた文化財を通して自信と誇りを取り戻す願いを込めて始まったといわれています。
一方、明治8年に第1回が開催された奈良博覧会は、明治初期の神仏分離による廃仏毀釈によって荒廃した古都奈良の復興を願って開催されました。この時、正倉院宝物がはじめて一般の人々に公開されたこともあって博覧会は大盛況でした。
今回の展示では、正倉院と正倉院展関連図書を展示するとともに、奈良博覧会の模様を紹介するパネルも併せて展示します。
明治と昭和(平成)に奈良が持つ貴重な文化資源を活用して、復興を願った人々の想いと足跡を振り返る機会としていただきたいと思います。
日時
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会場
2階 情報資料スペース
主催
奈良県立図書情報館
展示内容
- 正倉院宝物を分かりやすく紹介した『正倉院宝物 : 181点鑑賞ガイド』(図書)
- 奈良博覧会の物品目録(パネル) など
全約200点
展示図書リスト
様子



