明治初年の神仏分離令から150年が立ちました。1世紀半の間に日本は東アジアの中でもいち早く近代化を成し遂げ、大きな発展と繁栄を遂げましたが、一方、物質的繁栄を謳歌するあまり、神や仏に対する尊崇の心が置き去りにされ、精神の荒廃が大きな社会問題として、日本人の心の有り様に陰りを見せています。
神仏がともに同坐してきた日本人本来の信仰心を取り戻すべく、平成20年9月、伊勢神宮を特別参拝社に仰ぎ、関西一円の152名刹社寺が共同して、日本最大の巡礼会「神仏霊場会」を発足させました。
奇しくも本年は神仏分離150年、神仏霊場会発足10周年の節目であり、これを機会に神仏霊場会加盟社寺が更なる会の発展の資とするべく記念事業を推進することとなり、神仏霊場会の奈良ブロック加盟30社寺においては、各社寺を案内する「奈良・鎮護の道」巡礼キャンペーン(奈良県主催)を6月の東京・奈良まほろば館での開催に続き、奈良県立図書情報館において、11月に開催いたします。
・奈良県の加盟社寺:鉛筆画+朱印+社寺解説パネルの展示
・日本最大のご朱印帳の展示
・PV放送(神仏霊場会会長挨拶)
・加盟社寺チラシ配布
【関連企画】
・日時 11月24日(土)14時~16時 (開場13時)
・参加無料、事前申し込み必要(先着順)、定員200人
・場所 図書情報館1階交流ホール
・講師 春日大社権禰宜 荒井清志氏(14時~14時50分)
大安寺貫主河野良文氏(15時~15時50分)
・講座概要
神仏霊場会は近畿一円の154の社寺が加盟する日本で最も大きな巡礼の会です。 奈良県下には南都の社寺を中心に全県にわたり、30の加盟社寺があり、現在も多くの巡礼者で賑わっている。そこには神と仏を分け隔てなく尊んできた日本人の信仰心を取り戻す聖地がある。南都の大安寺と春日大社が紡いで来た1300年を越える歴史と営みを学ぶことで、日本人にとっての神仏の存在と、神仏霊場巡礼の大きな力について身近に感じていただけることを願っています。