先史から現在に至るまで、ひとが移動しその場所に関わることで膨大な思考の諸産物が生まれてきました。「移」の作用によって、時にひとは自らの常識を疑い、一方で移った場やひとにも変化を及ぼします。
本展示では、そうしたひとの「移」がもたらす諸相を、複数の切り口から取り上げます。
第1章は個人が異文化・異民族・異宗教と出会うことで生まれた作品群、第2章は日常から離れ聖地を巡る宗教行為が重層的に引き継がれてきた「巡礼」、そして第3章では、自分を拓き、都市や地方で様々な場をつくることへと繋がっていきます。
今回は、当館の所蔵資料と共に、解説パネル、ローカルメディア数種を展示します。
手にした1冊から、あなたの「移」がはじまる。そんな展開になることを期待しています。
- 個の旅―内と外へ―
文化人類学、文学、芸術分野を中心に、国内外の紀行文、エッセイ、写真集
「歩く」人;民俗学者・宮本常一、思想家・ヘンリー・ソロー など
- 信仰の旅―巡礼―
メッカ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、お伊勢参り、四国遍路、
『聖地巡礼 : Beginning (ビギニング)』、『n次創作観光 アニメ聖地巡礼』 など
- 場をつくるー自分を開く・拓くー
『ローカルに生きるソーシャルに働く(シリーズ田園回帰 5)』、『神山プロジェクトという可能性』、
『フルサトをつくる』、『つながるカフェ』、『コミュニティ難民のススメ』 など
合計約400冊
【解説パネル】PDF