古代東アジアでは、筆・墨・紙・硯からなる文房四宝が記録や芸術創作の基盤として発達しました。また奈良では早くから必需品として用いられ、遷都後も寺院需要を背景に生産と改良が続けられ、江戸時代には文人墨客を惹きつける存在となります。明治時代には寺院の衰退で一時的に打撃を受けますが、学校教育の普及により需要が回復しました。このころ、日用品としての文房具とステータスの象徴としての高級文房具の二極化が進みました。現代では機能性が追及され、より便利になった文房具は創造的な行為を支える一方、収集の対象としての価値も高まっています。
本展示を通じて、これらの歴史をたどり、文房具が単なる道具を超え、人の営みや創造性と深く結びついてきた歩みを感じていただければと思います。
日時
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会場
2階 図書展示
主催
奈良県立図書情報館