※上映時間は開館日の【15:00~20:00】です。
映像作家・保山耕一氏が綴る映像詩『奈良、時の雫(しずく)』からセレクトした作品を月替わりで常設上映する企画。
上映作品は「春日若宮おん祭」(リピート再生)
本映像には12月17日午前0時より執り行われる「遷幸の儀(せんこうのぎ)」がおさめられています。
遷幸の儀とは、若宮様を御本殿より御旅所の行宮(あんぐう)へとお遷しする儀式で、古来より神秘とされてきました。浄闇の中で行われる為、参道では全ての灯りが消され、撮影は禁止、懐中電灯をともすことすら許されていませんが、保山さんが春日大社より特別に許可を得られ、その一部を映像化されました。「先頭を進む2本の大松明(おおたいまつ)と沈香(じんこう)が参道を清めるのに続き、神職が榊で若宮様の御神霊を幾重にも囲み、全員が口々に間断なく「ヲー、ヲー」と警蹕(みさき)の声を発しながらお遷しする」貴重な場面の一部をご覧いただきます。ほか、遷幸の儀が無事執行された後に行われる「暁祭(あかつきさい)」、様々な芸能が奉納される「御旅所祭(おたびしょさい)」の様子を今回上映いたします。
☆本映像は「YouTube奈良県立図書情報館公式チャンネル」でもご覧いただけます。
■保山耕一(ほざん・こういち)
1963年生まれ。奈良在住。US国際映像祭でドキュメンタリー部門の最優秀賞である「ベスト・オブ・フェスティバル」を受賞。フリーランスのテレビカメラマンとして『THE世界遺産』『情熱大陸』『美の京都遺産』『真珠の小箱』などの番組撮影に携わるほか、スポーツ、音楽、バラエティまで多方面に活躍。「奈良には365の季節がある」という強い思いを映像にすることをライフワークとしている。2019年1月、資料収集などで社会に貢献した人を表彰する第7回水木十五堂賞を受賞。