150 年前の1874 年、後に「第1 回印象派展」と呼ばれるようになる展覧会がパリで開かれました。現代では多くの展覧会が行われ、人気の高い印象派の作品ですが、当時は社会に受け入れられず、批判的な反応も少なくなかったといいます。「印象派」という名称も、もともとは皮肉をこめてつけられたものでした。
では、どうして「印象派」と呼ばれる作品たちが生まれたのでしょうか。
今回の展示では、19 世紀の西洋美術やパリを中心とする当時の社会事情から、「印象派」の作品にせまります。
また、実際に印象派の作品を目にすることができる、展覧会や美術館もご紹介。展示をきっかけに絵画の世界に触れてみませんか。
印象派……十九世紀後半フランスを中心に展開された絵画運動。一八六三年の落選画展に出品されたマネの「草上の食事」に刺激を受けた若い画家たち、モネ・ピサロ・シスレー・ルノワール・ドガらは、マネを中心にカフェーゲルボワに集まって新しい絵画運動をおこした。七四年彼らはナダール写真館で「画家・彫刻家・版画家匿名協会」の第一回展を開いたが、このときのモネの出品作「印象、日の出」にちなんで、美術記者ルロワがこのグループを印象派と呼んだ。(後略)(『国史大辞典』より)
展示期間:令和6年11月1日(金)~11月28日(木)
展示場所:2F図書展示コーナー