図書情報館では、4月30日に亡くなられた直木賞作家の渡辺 淳一氏を偲び、図書展示「追悼 渡辺 淳一氏 逝く」を開催します。
氏は1933年、北海道で生まれ、札幌医科大学卒業後、整形外科医の傍ら同人誌に作品を発表され、上京後の1970年、『光と影』で直木賞を受賞し、医学小説の分野を開拓されました。素顔の野口英世医学博士を描く『遠き落日』(吉川英治文学賞)など伝記文学も手掛けられました。80年以降は、恋愛小説も執筆され、「新しい情痴文学」と称され、97年刊行の『失楽園』は反響を呼び、上下巻計260万部を超すベストセラーとなりました。また同作は映画やテレビドラマも話題となり、「失楽園」は流行語大賞にも選ばれました。小説の他にエッセイも多く執筆され、2007年刊行の『鈍感力』もミリオンセラーとなっています。2003年に紫綬褒章、菊池寛賞をそれぞれ受賞されています。
晩年まで創作意欲が涸れることのなかった氏の著作を中心に、当館所蔵資料から紹介します。
日時
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会場
3階 レファレンスカウンター横
展示内容
『光と影』『遠き落日』『失楽園』 ほか図書・雑誌 約 130冊
展示図書リスト
様子




