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「フィリピン『ミンダナオ子ども図書館』と絵本『サンパギータのくびかざり』原画展」関連企画。
日本に一番近い紛争地域フィリピン・ミンダナオに、現地の子どもたちの暮らしの場「ミンダナオ子ども図書館」を設立した児童文学者でミンダナオ子ども図書館長 松居友(まつい・とも)さんの講演会。
(注:YouTubeによる中継が正常に視聴できない場合があります。当館にお問い合わせをいただいても対応できませんのでご了承ください)。
「ミンダナオ子ども図書館(MCL)」は図書館といっても、500人以上の親のない子、片親の子、極貧の子どもたちを大学まで行かせる奨学制度のほか、医療支援、保育所建設、植林支援などを行なっています。さらに、理由があって地域においていけない子どもたちは、本人と保護者の希望により、MCLに住むことができます。現在、その数80人以上。イスラム教徒、先住民族、キリスト教徒の子どもたちが、仲良く寝食を共にしているのです。
彼らはみな、つらい過去をもつ子どもたちですが、その表情は、びっくりするほど明るく、お互いの宗教や習慣を尊重し、協力し合って自炊生活をし、休日には、大湿原の村や山奥のへき村に出向いて、読み聞かせや昔語り、踊りや歌を披露するボランティア活動を、移動図書館形式でおこなっています。こうした村の子どもたちのほとんどが、絵本を見たことがありません。
これまで、ミンダナオの子どもたちのことだけを考えて過ごしてきました。あっという間でした。ところが最近、日本の子どもたちのほうも、放っておけないという気持ちが強くなってきました。(『サンパギータのくびかざり』<文:松居友、絵:ボン・ぺレス>あとがきより)
松居友(まつい とも)■ ミンダナオ子ども図書館館長。 1953年東京生まれ。1979年上智大学大学院独文修士課程修了。 ザルツブルク大学留学。福武書店(現ベネッセ)の児童図書 編集長を経て北海道へ移住。1998年フィリピン・ミンダナオ島 に渡り、2002年「ミンダナオ子ども図書館(MCL)」設立、 翌年、現地NGO法人とする。 フィリピン・ミンダナオのイスラム戦闘地域近くで、80人近く の子どもたちと共に暮らす。2012年、現地マノボ族の洗礼を受け 酋長となる。(洗礼名アオコイ・マオンガゴンは、「心から人を助ける我らの友」の意味)。 父は福音館書店・初代編集長の松居直氏。 著書は『わたしの絵本体験』(教文館)、 『ふたりだけのキャンプ』(童心社)、『おひさまのくにへ』 (BL出版)、『サンパギータのくびかざり』『サダムとせかいいち大きなワニ』(今人舎)、『手をつなごうよ』(彩流社)ほか 多数。
Facebook:松居友
サイト検索:「ミンダナオ子ども図書館だより」 http://www.edit.ne.jp/~mindanao/mindanews.htm
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