竹で作る虫かごを作りたい。作り方が載っている本や参考になる本はあるか。

竹ひごとダンボールを使って作る虫かごの作り方が『使うもののくふう』(くふうする工作教室:13)のp.24-25に載っています。また『日本の伝統産業 物産編』p.351には写真が掲載されています。ほかにも虫かごそのものではありませんが、竹かごなどの作り方を記述した資料がいくつかあります。インターネット情報では「駿河竹千筋細工虫籠(するがたけせんすじざいくむしかご)」のページに虫かごの写真や作り方が掲載されており、下記資料とともに参考にすることができます。
 
◆出典・参考資料
使うもののくふう』(くふうする工作教室:13)  堂本保著 誠文堂新光社 (750-ト)
日本の伝統産業 物産編』 日本伝統産業研究所 [ほか] 編 通産企画調査会 (602.1-40-2)

メソポタミア文明で使われていた楔形文字は、当初縦書きだったのがいつの頃からか横書きになったそうです。その理由を知りたい。

『古代文字』 (グラフィック社)には、縦書きから横書きになった理由について「しばらく議論がつづいたが、大かたのところ小さな粘土板の場合は、はすかいに持って縦書きすることが便利だったけれども、大きなものは手に持つというわけにはいかず、いきおい立てかけて書くということになってその場合、手を動かしやすい横書きが生まれたのであろうという説に落ちついている。」という記載があります。
また『文字の世界史』(河出書房新社)には、楔形文字の縦書きは紀元前2000年紀末まで見られ、縦書きから横書きへ、左から右へ書くように移行した、と記載されています。
 
◆出典・参考資料
古代文字』 日向数夫編 グラフィック社 (801.1-13) p.92-93
文字の世界史』 ルイ=ジャン・カルヴェ著 ; 会津洋, 前島和也訳 河出書房新社 (801.1-24)

ドッグフード等の成分表に記載のある「粗タンパク」「粗繊維」「粗脂肪」は普通の蛋白質、繊維、脂肪とどのように違うのか。

『新畜産ハンドブック』や『新編畜産用語辞典』に詳しく記述されています。
飼料成分は、水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、可溶無窒素物(NFE)の6成分で表示することが一般的で、これらを飼料の一般成分あるいは6成分と呼び、それぞれの成分含量は%で表示されることになっています。
1)粗タンパク質は、飼料中の窒素をケルダール法によって定量し、それに6.25を乗じた値で、タンパク質の他にアンモニア、アミド、アミノ酸などが含まれます。
2)粗脂肪は、乾燥飼料を16時間エチルエーテルで抽出して得られる抽出物のことで、中性脂肪のほかに、脂肪酸、高級アルコール類、色素類、樹脂類が含まれます。
3)粗繊維は、飼料を希硫酸と希苛性ソーダで連続的に煮沸処理して得られる残りの有機物部分で、結晶性のセルロースを構成要素とする総繊維の一部です。
 
◆出典・参考資料
新畜産ハンドブック』 扇元敬司 [ほか] 編 講談社 (640.3-6)

昭和3,4年頃、小学校の教科書でリア王の物語を読んだ記憶がある。載っていた教科書を見たい。

『国語4』(日本教科書大系 近代編 第7巻) p.159に「尋常小学国語読本 巻十二 目録 第十四課 リア王物語」と記載されています。そこで、『尋常小学国語読本 巻12』を調べると、p.65から「リア王物語」が収録されていました。 また、『国語5』(日本教科書大系 近代編 第8巻) p.206には「小学国語読本 巻十二 目録 第十九 リア王」と記載されており、p.242から「リア王」が収録されています。さらに、『小学国語読本 巻12』p.135にも「リア王」が収録されています。
題名は異なりますが、「リア王物語」と「リア王」の記載内容は同一であると確認できましたので、『尋常小学国語読本 巻12』『国語5』『小学国語読本: 尋常科用 巻12』 いずれの資料を見ていただいても良いと思います。
 
◆出典・参考資料
国語 4』 (日本教科書大系 / 海後宗臣, 仲新編 ; 近代編 第7巻) 講談社 (370.8-9-7)

通常のわき水より、量の少ないわき水の呼称を知りたい。

『水の百科事典』p.713 湧水の項には、湧泉・泉・清水の別称が記載されていますが、湧き出す水の量によって呼称が違うといった記述はありません。
『水の自然史』p.34には、「陸地では、地下水面が地表に達している場所で、地下水が浸漏や湧水としてあらわれている。浸漏と湧水とのはっきりした区別はない。浸漏では水はゆっくりにじみでるのに対して、湧水は勢いよくわきでるが、どちらともとれる速度でしたたり落ちることもある。」と記述されています。
 
◆出典・参考資料
水の百科事典』 高橋裕 [ほか] 編 丸善 (452.9-27)
水の自然誌』 E.C.ピルー著 ; 古草秀子訳 河出書房新社 (452.9-ヒル)

「べんがら色」とはどんな色か。

当館所蔵の複数の色の事典によりますと、「赤味にわずかに茶色がかった色」「酸化第二鉄を主成分とする黄色みを帯びた赤色顔料ベンガラを、塗料・染料などとした色。暗い黄みの赤。」「インドのベンガルに由来する赤茶。」などの記述があり、いずれも色見本が示されています。
『草木染日本色名事典』では「弁柄色べんがらいろ(江戸)・紅殻色べにがらいろ(江戸)」「酸化第二鉄を主成分とする赤色の顔料紅殻の色をいい、江戸時代には藍染の型染などの中に部分的に赤色として染め加えられている。茶味の紅赤色。」とあり、草木染に使った色見本の材料、媒染も記述されています。
 
◆出典・参考資料
色の手帖 : 色見本と文献例とでつづる色名ガイド』 尚学図書・言語研究所編 小学館 (757-71)
日本の色辞典』 吉岡幸雄著 紫紅社 (757.3-ヨシオ)

『河上肇詩集』に引用されている「水色玉よりも清く 緩流滑かにして膏に似たり 老樹斜橋のほとり 人ありて彩毫を染む」の「膏」と「毫」の読みを知りたい。

○膏(あぶら) ○彩毫(さいごう)
『河上肇詩注』は河上肇の漢詩作品のほぼすべてを紹介し、成立の背景にも触れたやや詳しい注が付されています。当該の詩については p.169~170に原詩と読み下し文が収載され、注に○膏―あぶら ○彩毫―さいごう。絵筆。彩毫を染むは、絵をかくこととの記載があります。
 
◆出典・参考資料
河上肇詩注』 一海知義著 岩波書店 (081-10-25)

子どもの野外活動の安全対策のマニュアル関連資料はないか。

『自然体験活動中の安全対策』にフィールドでの安全管理の実際について対処法が図入りでわかりやすく記述されています。『ボーイスカウト・フィールドブック』には危険を防ぐ方法(7章「健康・衛生・安全」p137~152)と救急法(8章「野外救急法」p153~200)、『自然野外遊び』の「野外での自然観察と安全確保術」p104~145には方位や天気を知る方法や道に迷ったときの対策、『冒険図鑑』には「危険との対応の章(p.320~p.352)高学年~中学生向き」がそれぞれ記載されています。ほかにも多数関連資料があります。
 
◆出典・参考資料
自然体験活動中の安全対策』 野外安全対策研究会, 国立オリンピック記念青少年総合センター編 国立オリンピック記念青少年総合センター (379.3-28)

川や橋の名前が載っている江戸時代の江戸の地図がみたい。

江戸時代の切絵図には橋の名前まで載っているものが散見されます。オンラインデータベース「Japan Knowledge」内の「江戸明治東京重ね地図」では広い範囲、それも同じ範囲の地図を江戸時代、明治時代、現代と時代ごとに比べてみることができます。『江戸城下変遷絵図集』でも同じ地図を年代別に確認することができますが、小範囲ごとにページが分かれているので、広範囲を見るには不向きかもしれません。
その他、『江戸東京大地図』、『地図で読む江戸時代』、『江戸切絵図』などがあります。
 
◆出典・参考資料
『江戸明治東京重ね地図』(オンラインデータベース「Japan Knowledge」内)
江戸城下変遷絵図集 1~20』 幕府普請奉行編 原書房 (291.36-ハクフ)
江戸東京大地図 : 地図でみる江戸東京の今昔』 平凡社 (291.36-50)

人力飛行機で海峡に初めて渡った人と年代が知りたい。

『平凡社大百科事典 第7巻』の「人力飛行機(じんりょくひこうき)」の項目や『人力で動く乗り物』のp.74に、1979年、ゴサマー・アルバトロス号という人力飛行機で距離35.812キロメートル、時間2時間49分の記録でイギリス海峡横断したことや、パイロットはブライアン・アレンであることが記載されています。
 
◆出典・参考資料
人力で動く乗り物』 ロジャー・イェプセン著 ; 松岡淳一訳 さ・え・ら書房 (680-い)p.74
平凡社大百科事典』 平凡社 (031-487)の「人力飛行機」の項目