『これからの防災・減災がわかる本』

作成者
河田惠昭 著
出版者
岩波書店
刊年
2008

  3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震から、4日が経とうとしています。報道で流される被災地の様子は、想像を絶する状況で言葉が出てきません。 町全体が壊滅しているショッキングな光景や被災地がある一方で日常と変わらない地域が同じ日本に存在していることが、自分の中でうまくかみ合いません。
  今、わたしたちができることは、正確な情報収集に努め冷静を保ち、できる範囲の被災地支援をし、またいつ来るかもしれない災害に備えることでしょうか。
  この本では、過去の地震、津波、台風などの災害が紹介され、それらが起こったメカニズムを知り、教訓を今後の防災・減災に活かすことが書かれています。 「いつでも、どこでも、誰でも」災害に遭う可能性はあり、災害が起これば、まずは「自助」により自分や家族を守らなくてはなりません。また、「日ごろやっていない ことはできない」という教訓から、家庭や地域でも、減災には日頃の備えや連携が必要であると説いています。
  災害への恐怖を、対象の実態を把握することから、それに対応しようとする勇気に変えることができればと思います。