『神社の解剖図鑑』

作成者

米澤貴紀著

出版者

エクスナレッジ

刊年

2016.1

 最近、神社を訪れたのはいつでしょうか。お正月に初詣へ行かれた方も多いのではないかと思います。他にもお宮参り、七五三、厄払いなど、人生の節目で関わることの多い神社。本書では、様々な建物から歴史や神話、祭神とそのご利益まで、幅広い視点で日本各地の神社を取り上げています。
 春日大社では武甕槌命(たけみがづちのみこと)が鹿に乗って来たとされることから、鹿を神鹿としていますが、そういった神と関わりが深く、その意を伝えるとされる動物を神使といいます。一番有名なのは稲荷神社の狐ですが、神使が神として祀られた特殊な例で、基本的には天神と牛、大黒と鼠、日本武尊と狼や白鷺というに、決まった祭神との組み合わせがあります。中には速(はや)玉男(たまのおの)命(みこと)と蛸のように意外な動物が神使になっている例もあり、それぞれの神を祀る神社に建てられている神使の像がイラストで紹介されています。
 神社にある鳥居、社殿、門などの建造物、狛犬や彫刻などには、それらの形、置かれている場所に意味があります。お参りをし、おみくじを引き、お守りを買うだけではもったいないほど神社は個性的です。知れば知るほど神社の楽しみ方が広がります。
 また、同シリーズの『仏像とお寺の解剖図鑑』では仏像の見分け方などが解説されています。古代以来の神仏習合から明治の神仏分離まで、神社とお寺は密接に関係していました。併せて読むといっそう楽しめるかもしれません。