
戦時中の米
戦時下に配給される米は、玄米でした。胚芽には、ビタミンB1が多く含まれていると説き、玄米は栄養価が高いことが強調されています。
『夢声戦争日記』には「各家庭でやっている一升瓶搗き」とあり、家庭では、玄米を白米にする米つきが行なわれていました。
昭和15年3月に実施される奈良県の興亜奉公日は、戦時生活推進運動が展開されました。家庭における節米の方法として、下記の4つが通牒されました。
- (イ) 7分搗米(又は胚芽米)常用の徹底を図ること
- (ロ) 混食(麦・豆類・藷類その他)代用食を勧行すること
- (ハ) とぎ方を軽度にし、流出米を防止すること
- (ニ) 完全咀嚼を勧行し、食事の徹底的摂取に努めること
(『奈良県報』第2024号、昭和15年2月23日条を参照しました)
