図書情報館では、10月26日に亡くなられた赤瀬川原平氏を偲び、図書展示「追悼 赤瀬川原平氏 逝く」を開催します。
前衛芸術家、芥川賞受賞作家として、また、近年ではベストセラー書『老人力』の著者として幅広い世代に親しまれた赤瀬川原平氏。1937年横浜に生まれ、幼少の頃より絵が好きだった氏は、高等学校の美術科を経て、武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)に進学します。1960年代には数々の芸術作品を発表するなかで、当時の現行紙幣を印刷して手を加えた作品が物議を醸し、裁判沙汰にもなりますが(千円札事件)、やがて文筆家としても大いにその名を知られるようになります。
尾辻克彦のペンネームで文壇に登場した氏の小説『肌ざわり』は、1979年に中央公論新人賞に選ばれ、その翌年に発表した短編『父が消えた』で、1981年に第84回芥川賞を受賞します。以後も文学や芸術にとどまらず様々な分野で執筆を続けられ、その知的でユーモアがあり、どこか脱力感も漂う作品は、多くの読者を獲得しました。
本展示では、所蔵資料から、氏の著作を中心に、それぞれのフィールドで活躍する著名人との対談記事なども紹介します。
日時
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会場
3階 レファレンスカウンター横
展示内容
『老人力』 『父が消えた』 ほか 図書・雑誌 約90冊
展示図書リスト
様子