能楽お囃子コンサート「さくらのうたげ」平成27年4月4日(土)10:30〜11:30 事前申込不要、参加無料
能楽・お囃子コンサート「さくらのうたげ」を開催します。
能は奈良で発祥した芸能です。なかでも、室町時代、大淀町桧垣本地区に吉野猿楽の一つだった「桧垣本猿楽座」が存在し、囃子方に優れた人物を輩出したこと、特に笛方、太鼓方の芸祖だったことが文献から分かっています。
六百年以上にわたり、連綿と受け継がれてきた音色をお聞きください。
能楽・お囃子コンサート「さくらのうたげ」
2015年4月4日(土)10時30分〜(開場10時)
奈良県立図書情報館 庭園にて(雨天の場合は1階交流ホール)
入場無料、事前申し込み不要
※雨の場合は当館1階交流ホールで開催します。
- 能楽のお囃子について
能の囃子は笛・小鼓・大鼓・太鼓で演奏します。これらの楽器を担当する演者を囃子方(はやしかた)といいます。囃子方は、笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方に分かれています。それぞれ専業で舞台を務め、担当していない楽器を演奏することはありません。
♪また、今回は「大淀町ちびっ子桧垣本座」が特別出演します♪
大淀町桧垣本地区で室町時代に活躍した吉野猿楽の一つ「桧垣本猿楽座」のゆかりから、大淀町では子ども向け能楽ワークショップ「大淀町ちびっ子桧垣本座」2001年より行っています。
今年3月には12期生が卒業発表会で熱演を披露しました。
子どもたちの日ごろの錬成の成果をごらんください。
なお、4月4日(土)5日(日)10:00〜16:00まで、当館正面玄関前にて
「さくらマルシェ」を開催します。
奈良の新鮮野菜や、奈良産の素材をつかったおいしいものがならびます。
こちらもぜひおこしください。
・早笛(はやふえ)
「竹生島」「春日龍神」「小鍛冶」などで、龍神や雷神などが走り出るように登場するとき急調子で豪快に演奏される。
・お能のおはなし
・羯鼓(かっこ)
「放下僧」「花月」「望月」「自然居士」などで、遊芸者が芸尽しを見せる場面の軽快な舞に合わせて演奏される。笛・小鼓・大鼓の「大小物」(楽器編成が笛・小鼓・大鼓のもの)。
・楽器のおはなし
・神舞(かみまい)
「高砂」「養老」などで、若い男の神が天下泰平を祈って颯爽と舞う舞に合わせて、早いテンポで奏される曲。笛・小鼓・大鼓・太鼓の楽器編成の「太鼓物」である。
・舞囃子(まいばやし) 吉野天人(よしのてんにん) 《特別出演》大淀町ちびっ子桧垣本座
舞囃子は、能一曲の主要なシテ(主役)の所作などの見どころの部分を抜き出して舞う上演形式。仕舞扇という大きめの扇を使い、面(おもて)や装束は着けない。簡素化された上演形式なので、舞の骨格を鑑賞するには最適。
☆出演者紹介☆
森田流笛方 赤井要佑
一九七七年生まれ。父・赤井啓三に師事。宝塚市在住。
大倉流小鼓方 荒木健作
十六世宗家大倉源次郎、父・荒木賀光に師事。奈良市在住。
大倉流小鼓方 久田陽春子(やすこ)
十六世宗家大倉源次郎、父・久田舜一郎に師事。〇五年、大阪舞台芸術新人賞受賞。夫は観世流シテ方寺澤幸祐、長男・拓海、長女・杏海も子方として各地で舞台を務める。
観世流大鼓方 森山泰幸
一九七九年生まれ。宗家代理守家由訓に師事。奈良市在住。能楽発祥の地・奈良に住む唯一の大鼓方として県内外で活躍中。
金春流太鼓方 中田弘美
三島太郎(故)、三島元太郎に師事。重要無形文化財総合指定。
《特別出演》
大淀町ちびっ子桧垣本座
事前申込不要、参加費無料、当日会場へお越しください。