奈良県林業写真帖    奈良県発行  大正10年10月5日発行

奈良県立図書情報館蔵
奈良県林業写真帖 表紙

目次

 大和中央山麓
 大植林の景
 村有林  明治19年頃原生林を立枯法により造林した吉野郡十津川村の村有林。
郡有林  地上権を収得しして杉檜の植林をする。
野猿 (やえん)吉野郡十津川村
架空索道の簡易なもので、起源は明らかではないが欧州の索道の起源より古いという。
唐檜純林  針金橋 
唐檜純林:大和アルプス及び大台ケ原山の1500m~1800mの高地に美しきシラベ、唐檜純林があった。
針金橋:吉野郡内山間部至る所に架せられた橋。
   
吉野郡における最近の平均相場 
杉古木山 
 間伐
吉野林業の特長の一つで灘地方の酒造り用材として間伐材を使う。
皆伐 
普通は百年を少し過ぎた頃時期を見て夏土用に行う。枝を打ち剥皮し三か月林内で乾燥。
北山郷では縄梯子を用いて立木のまま皮を剥ぎその後伐木する。
木馬 
枕木を敷いた路面を滑らせて曳く。木馬と路面の摩擦で馬のような音を出す。南部紀州境では牛に木馬を曳かせていた。
土場 
貯木場 
   
この写真は明治36年発行の「吉野山林写真帖」にも掲載。
丹生川上神社下にあった蟻通堰に繋留された筏の写真。
堰は川をせき止めて水を溜め。それを放流しその水勢を利用して筏を流す装置。鉄砲堰ともいった。
文参考:「東吉野春秋抄」 東吉野村教育委員会
筏流 
吉野川では藤蔓で筏を組み、十津川北山川では檜の枝で筏を組む。
右図:吉野川の筏で急流を流しているところ。
左図:北山川の筏で、まさに流そうとしているところ。
   
吉野郡原生林内の樵(きこり)夫小屋
投出し 
堰出し 
原生林伐採木を搬出するトロ道 
樽丸 箸 
樽丸:酒樽とともに最も有利な加工品
箸:樽丸をとった木皮という白太の木切れを加工
製材所リスト 
索道 
   
竹林  椎蕈 (しいたけ)
竹林:模範林及び試験林を数カ所に於き実施指導を行う。京都府乙訓郡神足村
椎蕈(しいたけ):吉野郡の深山で生産。実地指導模範場。静岡県周智郡三倉村。
荒廃地復旧事業 
林相改良 
   
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