ここから本文です

海兵予科に入学する息子への手紙 (昭和20年、H.N.氏寄贈)

海軍には、長く陸軍幼年学校に相当する課程はなかったが、昭和20年、中学2年修了程度を対象とする1年制の海軍兵学校予科制度が作られた。

画像は、その海軍兵学校予科に入学する息子への手紙。

「敵機来襲の頻々たる中原に於て特攻隊精神で頑張おる御身並に兄の○・○両君、共に国家に御奉公なしおる点、詢に満足奉存候、五条より電信により兼ての宿願達成、兵学校予科試験合格いたせし趣、慶祝至極に存候。平井一門より軍人を出すことに相成候点、これで平井家も戦陣にたつ事を得る次第に候。此上は海軍々人たるの教養を積み、将校としての勇姿目撃して此世を去りたいものと念願、数年の余命保ちたいものと神か祈念しおり候。先ハ祝意表候。親父より ○○君」

海兵予科に入学する息子への手紙

ページの先頭に戻る