就職先としての軍隊 〜海軍志願兵

徴兵されてなる兵士も多い一方で、自ら進んで軍に身を投じる人もいました。大正〜昭和戦前期には進学熱が高まる中で、経済的な事情から中等学校へ進学を断念せざるをえない少年が数多く生まれました。そうした少年人々にとって、努力と能力とによって昇進を重ねていくことができる軍隊は、鉄道や警察などと並んで人気のある就職先でした。

特に海軍では、専門的な計器・機関の操作に携わる機会も多く、平時・戦時での必要人員の差も少なかったために、陸軍と比較して志願兵の募集に力を入れていました。

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