※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

大和三名椿(やまとさんめいちん)

概要

奈良市で特によく知られる椿(ツバキ)として、伝香寺の散り椿、東大寺開山堂の糊(のり)こぼし、白毫寺の五色椿を「大和三名椿」と呼んでいる。
伝香寺の散り椿は、天正13年(1585)、筒井順慶の菩提を弔うため建立された伝香寺本堂前に、母・芳秀尼が供えたと伝えられている。散り椿の名は、花びらが桜のように一枚一枚散ることに由来し、その潔さを称して「武士(もののふ)椿」とも呼ばれる。
東大寺開山堂の糊こぼしの名は、同寺二月堂の修二会(お水取り)に使う造花の椿を造る際、誤って赤い和紙に糊をこぼしできた斑点が、庭の椿に似ていたことに由来するとされる。良弁椿の別名もある。開山堂は非公開だが、塀越しに椿を見ることができる。
県指定天然記念物でもある白毫寺の五色椿は、寛永年間(1624~43年)に、興福寺塔頭・喜多院から移植されたもの。花は大輪の八重で、一本の木から白、紅、紅白絞りなど色とりどりの花を咲かす。

参考

所在地/拝観時間
伝香寺:奈良県奈良市小川町24/予約が必要
東大寺開山堂:奈良県奈良市雑司町406-1/非公開
白毫寺:奈良県奈良市白毫寺町392/9時00分~17時00分

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