※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

薬隆寺八幡神社(勢野八幡神社)(やくりゅうじはちまんじんじゃ/せやはちまんじんじゃ)

概要

信貴山東麓に位置し、誉田別命(ほんだわけのみこと)を祭神とする神社。「薬隆寺八幡神社」とも呼ばれる。
由緒など詳しいことは不明だが、もとは現在の近鉄「勢野北口」駅の東北に鎮座していたとされる。
本殿は、一間社春日造・檜皮(ひわだ)ぶきで、昭和26年(1951)の解体修理の際、棟木に「永正拾壱年申戌九月十九日」(1514年)の墨書銘が発見された。後世の修理によって、軒回りなどの部材が取り替えられているものの、組み物や蛙股(かえるまた)、虹梁(こうりょう)などの細部、技法、意匠に優れ、室町時代の特徴をよく表す16世紀前半の遺構として貴重で、重要文化財に指定されている。
絵馬殿には、天保・安政・慶応・明治・大正にわたる絵馬十余点と、時代の推移を示す石灯籠、こま犬などが保存されている。
また、神社の東ノ座中では、かつて薬隆寺(廃寺)にあったという地蔵菩薩像・来迎阿弥陀三尊像・阿弥陀如来像・孔雀明王像の仏画が保存されている。

参考

所在地:奈良県生駒郡三郷町勢野西2-4-12
拝観時間:境内拝観自由

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