大和三門跡に数えられる光明宗の尼寺。
聖武天皇御願の日本総国分寺である東大寺に対して、光明皇后御願による日本総国分尼寺として建立された法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)である。
もとは藤原不比等の邸宅だった建物を伽藍(がらん)として造営された。
平安時代の南都焼き討ちなどで荒廃したが、鎌倉時代には西大寺の叡尊によって、安土桃山時代には豊臣秀頼と淀君によって、それぞれ復興された。
本尊の十一面観世音菩薩立像は、光明皇后の姿を写したものとされ、カヤ材の一木彫り。
年に3回、一般公開が行われている。
また国の名勝に指定されている庭園や光明皇后の千人施浴の伝説が残る浴室「から風呂」がある。
所在地:奈良県奈良市法華寺町882
拝観時間:9時00分~17時00分