宮大工の吉村松太郎が設計し、明治17年(1884)に完成した2階建て寄せ棟造りの客殿。外部は洋風、内部は洋風のうえに随所に日本の伝統技法が取り入れられた木造洋風建築である。
らせん階段、格天井(ごうてんじょう)、出入り口やベランダの窓にはめられた色ガラス、外柱の柱頭飾り、玄関・ベランダの天井の意匠、窓や外扉のアーチなど、細部にわたる装飾が素晴らしく、明治時代を代表する洋風建築の一つとして重要文化財に指定されている。
老朽化に伴い、平成17年(2005)から5年にわたって行われていた修理工事が完了。平城遷都1300年にあたる2010年は、これまで非公開だった内部が10月15日~11月15日に特別公開された。
所在地:奈良県生駒市門前町1-1
次の公開は、2011年4月29日~5月10日
(開場時間は8時00分~16時00分)