片岡山と号する黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院で、古くは片岡王寺と呼ばれていた。
第30代敏達天皇の皇女・片岡姫による創建といわれ、聖徳太子が建立した四十六院の一つにも数えられている。
片岡王寺は、四天王寺式の伽藍(がらん)配置を持っていたと考えられ、現在の王寺小学校の校庭が、旧境内地とされる。
中世の落雷や兵火によって伽藍のほとんどが消失し、元禄年間(1688~1703年)のころに、鉄牛という僧が中興したのが現在の放光寺の始まりである。
本尊は十一面観音坐像。開山・鉄牛の倚像(いぞう)が祭られている。
所在地:奈良県北葛城郡王寺町本町2-6-1
拝観時間:境内拝観自由