※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

福智院(ふくちいん)

概要

天平8年(736)に玄昉(げんぼう)が創建した清水寺を前身とする真言律宗の寺院。
十輪院とともに、奈良町の地蔵信仰の中心として栄えた。
鎌倉時代建築の本堂と本尊・地蔵菩薩像は、重要文化財に指定されている。
地蔵菩薩像は、千仏光背を背負い、ヒノキの寄せ木の上に漆を塗り重ね彩色したもので、台座から光背上部までは6.76メートルにおよぶ。
胎内にある年代を記した二つの墨書によると、建仁3年 (1203)に福智庄(現・奈良市東部)で制作されたが、50年後の建長6年(1254)に衰微していた清水寺を再興するため同寺に移された。
再興にあたり、同寺の経蔵を本堂とし、福智院と改名した。
開基の玄昉の忌日である6月18日に、福智院と頭塔で「玄昉忌」が催されるほか、毎年7月23日の地蔵盆には、夜店などで境内がにぎわう。

参考

所在地:奈良県奈良市福智院町46
拝観時間:9時00分~16時30分

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