至徳元年(1384)、奈良で最も古い禅宗寺院として創建された。
豪族・十市(とういち)氏の菩提寺として栄え、最盛期には230以上の末寺を持つ大寺であったが、戦国時代に松永久秀に敗れた。
江戸時代には、寺がある味間村の領主・藤堂氏の祈願所だったが、火事により本堂が焼失し、衰退した。
能楽を大成した観世流能楽の世阿弥とその妻は、補厳寺の第2代竹窓智厳(ちくそうちごん)に教えを受け、得度したと伝えられる。
現在は曹洞宗の寺院である。
所在地:奈良県磯城郡田原本町味間847
拝観時間:境内拝観自由