※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

比曾寺跡(世尊寺)(ひそでらあと/せそんじ)

概要

比曾寺は、用明天皇2年(587)、聖徳太子が建立した。 「日本書紀」に記述があり、吉野郡最古の寺院とされる。
法興寺(飛鳥寺)、四天王寺、法隆寺とともに四大寺院の一つだったが、平安末期から鎌倉、室町にかけて、武家政治の台頭による社会情勢の変化で無住となり荒廃した。
吉野寺、現光寺、栗天奉寺と名前を変え、江戸時代半ばの宝暦元年(1751)に世尊寺として復興された。
境内には、創建当初の東西両塔の礎石が残っている。 東塔は、鎌倉・南北朝時代の三重塔で高さ約25メートル。 慶長2年(1597)、豊臣秀吉によって伏見に移された後、慶長6年(1601)徳川家康によって滋賀県の三井寺へ寄進され、現存する。国の重要文化財に指定されている。
また、比曾寺の寺域は、昭和2年(1927)に国の史跡に指定された。

参考

所在地:奈良県吉野郡大淀町比曽762
拝観時間:9時00分~17時00分

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