※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

中家住宅(なかけじゅうたく)

概要

中氏は、もとは三重県鈴鹿市の土豪・足立氏が足利尊氏に従って大和に入り、窪田の姓を名乗ってこの地に屋敷を構えたのが始まりで、のちに中氏と改名し、筒井一族の武士として活躍した。
その後、武士から帰農して大地主となり、現在に至っている。
中家住宅は、大和川北岸に残る大和地方の典型的な環濠(かんごう)屋敷として知られる。
二重の濠(ほり)を巡らせた中に、表門、主屋、新座敷のほか、米蔵、新蔵、乾蔵、牛小屋、持仏堂、持仏堂庫裏などがあり、武家造りと農家造りを併せ持つ造りになっている。これらの建物に、宅地、内濠、外濠、竹やぶも合わせて、重要文化財である。
主屋は万治2年(1659)ごろの建設と推定され、新座敷には安永2年(1773)の棟札がある。また、敷地内に個人で菩提寺(持仏堂)を所有している。
ほかにも、美しい調度品や建具類、11のたき口を持つかまど、蒸し風呂形式の戸棚風呂、天正4年(1576)から代々伝わる梅干しとつぼなど、珍しいものが多数保存されている。

参考

所在地:奈良県生駒郡安堵町大字窪田133
開館時間:10時00分~17時00分(要予約)
休館日:8月1日~8月31日、12月20日~1月10日

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