奈良県吉野郡天川村洞川にある温泉で、役行者(えんのぎょうじゃ)に従事した前鬼(ぜんき)・後鬼(ごき)の子孫によって起こされたと伝承されている。修験道の行場とされる龍泉寺を中心にして、大峯信仰の登山基地として栄えた。
現在も多くの旅館・土産物店・食事どころが軒を連ね、温泉街を形づくっているが、昭和21年に旅館街全体を焼く大火があり、各旅館はそれ以降に再建されたものである。
付近には、環境庁による名水百選にも選ばれた、ごろごろ水・泉の森・神泉洞という3つの湧水からなる洞川湧水群があり、水をくみに訪れる人も多い。また、名水で作った豆腐も有名。
所在地:奈良県吉野郡天川村洞川