※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)

概要

富雄川の西岸丘陵上に位置する直径約86メートルの奈良県最大級の円墳。築造は4世紀末ごろとされる。
埋葬施設は主軸を南北方向に持つ粘土槨(かく)で、南北10.6メートル、東西6.4メートルの2段に掘り込まれた墓坑に、長さ約6.1メートルの木棺が設置されていた。
盗掘により荒らされていたが、棺外から銅鏃(どうぞく)や筒型銅製品が、かく乱した土中から巴(ともえ)形銅器、鏃(やじり)形石片、石製鏃、刀剣類、鉄鏃、小札、鉄製のヤス、鎌、刀子(とうす)、おのなどが発見されている。
伝富雄丸山古墳出土品として知られる遺物には、刀子、おの、琴柱形石製品ほか多数の石製品(いずれも京都国立博物館所蔵)、銅鏡(天理参考館所蔵)などがある。このうち、京都国立博物館所蔵の鏃形石の欠けている部分が富雄丸山古墳から出土した鏃形石片と一致し、この古墳のものであることが確認された。

参考

所在地:奈良県奈良市大和田町

※コンテンツの著作権は、原則として奈良県に属します。当サイト上の文章・写真等の無断使用・転載、二次利用を禁止します。
Copyright (C) Nara Prefecture All Rights Reserved.