大仏殿の正面に建てられた高さ約4.6メートルの金銅八角燈籠は、奈良時代の東大寺創建当初のもので、国宝に指定されている。
火袋の扉4面には雲の中を駆ける獅子、その間の4面には笛や笙(しょう)などの楽器を奏でる天人が、それぞれ菱形格子の透かし地に浮き彫りされている。
奏楽の天人は音声菩薩(おんじょうぼさつ)とも呼ばれ、柔らかな表情やしなやかな体つき、風を受けてなびく天衣などが美しく、天平文化の工芸技術を今に伝える。
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
拝観時間:
7時30分~17時30分(4~9月)、7時30分~17時00分(10月)、
8時00分~16時30分(11~2月)、8時00分~17時00分(3月)