鎌倉時代の建築で、重要文化財。寺院建築では古くから存在する錣(しころ)ぶき屋根形式の中でも、寄せ棟屋根を載せたような屋根を持つ。 堂内には、鎌倉時代の木造地蔵菩薩坐像(重要文化財)が安置されており、運慶の息子・康勝の後継者と考えられる大仏師・康清の作。 像内背面と底板下面に残る墨書銘には、1237年制作で、重源(ちょうげん)上人や雲(運)慶、康勝らの冥福を祈る旨が記されているという。
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1 ※堂内拝観は要申し込み
東大寺 念仏堂(重要文化財) 2010年10月7日撮影 奈良市