東大寺修二会(しゅにえ)の代名詞でもある「お水取り」は、3月12日の真夜中(正確には13日未明)、二月堂下の閼伽井屋から、本尊に供える香水をくみ上げるための行法。
昔、実忠が十一面悔過法要中に、全国の神名を唱えて勧請したが、若狭の国の遠敷明神(おにゅうみょうじん)だけが、遠敷川(おにゅうがわ)で魚をとっていたために勧請に遅れ、そのわびとして、明神が「遠敷川から水を送る」と言い、霊水、閼伽井水がわき出たという伝説が残る。
別名・若狭井戸。
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
拝観時間:拝観自由