昭和40年代の発掘調査により、金堂と見られる建物跡と登り窯の瓦窯跡が出土した。
東西18メートル、南北13メートル、高さ約30センチの基壇の上には焼土が積もっており、奈良時代初期に建立された寺院が、平安時代中ごろに焼失したと考えられている。
「宇陀旧事記(くじき)」に記載されている安楽寺と推測されている。
ほかに、五葉複弁蓮華文軒丸瓦(ごようふくべんれんげもんのきまるがわら)、葡萄唐草文軒平瓦(ぶどうからくさもんのきひらがわら)や塑像の欠片なども出土している。
寺跡と瓦窯跡は県史跡に指定されている。
所在地:奈良県宇陀市菟田野駒帰
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