5世紀後半の一辺約52メートル、高さ約9メートルの方墳で、2段築造されている。 墳丘周辺の発掘調査で、墳丘東部に造り出しと呼ばれる突出部を持つこと、幅7~11.5メートルの濠(ほり)とその外側に堤を巡らせることなどが判明した。 墳丘・造り出し・外堤の斜面には葺石(ふきいし)を施し、円筒埴輪(はにわ)と木製品を樹立していた。埋葬施設については不明である。 約100基の古墳が確認されている近内古墳群の中にあり、その最後の首長墓とみられる。
所在地:奈良県五條市近内町
つじの山古墳 2011年1月20日撮影 五條市