※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

近内鑵子塚古墳(ちかうちかんすづかこふん)

概要

向山丘陵の最高所に近い標高212メートルの地点に、自然地形の隆起を利用して造られた県内最大級の円墳。
直径は約85メートル、高さは10メートル以上あり、2段築成で、斜面には河原石の葺石が見られる。
墳頂部には大きな盗掘穴が掘られており、埋葬施設や副葬品は分かっていない。
墳頂部近くで、滑石製勾玉(まがたま)1点が、また墳丘各所で円筒埴輪(はにわ)、家形埴輪、形象埴輪などが採集されている。
出土した埴輪の形状から5世紀初めの築造とされ、近内古墳群のなかでは最も古い時期に造られたと考えられている。

参考

所在地:奈良県五條市近内町

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