※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

高松塚古墳(たかまつづかこふん)

概要

国営飛鳥歴史公園内にある藤原京期(694~710年)に築造された円墳。
昭和47年(1972)に、人物像、四方四神(朱雀を除く)、日月像、星座などが描かれた美しい彩色壁画が発見され、一躍有名になった。その後、古墳は国の特別史跡に、極彩色の壁画は国宝に指定されている。
石室は鎌倉時代ごろに盗掘に遭っていたが、副葬品や棺の一部が残っており、大刀金具、銅鏡、ガラス玉、漆塗り木棺の破片などが出土した。被葬者については不明だが、かなり高貴な人物とされている。
壁画の発見後、劣化を止めることができず、平成19年(2007)に石室ごと取り出して修理することになり、現在、修復作業が進められている。このため、実物を見ることはできないが、古墳西隣にある壁画館で壁画の模写や復元模型を見ることができる。

参考

所在地:奈良県高市郡明日香村平田

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