昭和13年(1938)、同じ大淀町の車坂峠にある石塚遺跡の脇から移築された。
同遺跡は、大峯山に向かう修験者の一之行場跡といわれる。
現在の建物は、その後、増改築されたもので、地元の行者講の信仰の場となっている。
お堂の正面に、同様に移設された石灯籠一対が建っているほか、昭和の初めに石塚遺跡から見つかった五輪塔の地輪部分が保管されている。
鎌倉後期、正和4年(1315)の銘があり、紀年銘がある五輪塔としては大淀町で最も古い。
所在地:奈良県吉野郡大淀町下渕
拝観時間:境内拝観自由