大正10年(1921)ごろに建てられた洋館で、国の登録有形文化財に指定されている。
建物の木材を露出させ、壁面をしっくいで埋めたハーフティンバー様式に倣っており、城下町の古い町並みが残る大和郡山市の市街地で目を引く存在である。
西側の住居棟は、昭和初期の建築。
本館診療棟の玄関扉や窓のサッシ以外は、建築当初の姿をとどめており、5つの尖塔(せんとう)を持つ急勾配の切り妻屋根や軒の装飾、飾り窓がポイントとなっている。
現在、小児科医院として使用しながら、サロンとして絵画・工芸作品展のイベント会場にも活用されている。
所在地:奈良県大和郡山市本町52
外観は見学自由。内部は年2回(春、秋)公開。