奈良盆地中央部にある全長200メートルの前方後円墳で、国の史跡。4世紀末~5世紀初頭に造られたとされるが、被葬者など詳細は不明である。
平成8年(1996)の奈良県立橿原考古学研究所の発掘調査により、前方部頂に粘土槨(ねんどかく)を検出した。
棺外からは、約2,500の玉(ぎょく)類のほか、車輪石(しゃりんせき)・鍬形石(くわがたいし)・石釧(いしくしろ)など130点余りの腕輪が、棺内からは鏡・丸玉・首飾りなどが出土し、これらは重要文化財に指定された。
また、川西町教育委員会が平成15年(2003)から5年間かけて行った調査では、墳丘から円筒埴輪(はにわ)列が出土し三段築成が確認できたほか、家、靫(ゆぎ)、盾、蓋(きぬがさ)などの形象埴輪も出土している。
所在地:奈良県磯城郡川西町唐院