※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

篠原踊(しのはらおどり)

概要

舟ノ川流域に点在する篠原、惣谷、中井傍示(なかいほうじ)など、山深い地域の集落は、古くから「舟ノ川郷」と呼ばれ、独自の文化や芸能を伝承してきた地域である。
なかでも、最も古くに開かれたとされる篠原では、集落からさらに高所にある天神社の境内で、毎年1月25日の神事始めの日に「篠原踊」が奉納される。
言い伝えによると、昔、この地域を困らせていた獰猛(どうもう)なオオカミを退治するために、氏神に踊りを奉納したところ、願いがかなったことから踊り続けられているという。
男性は太鼓を打ちながら歌い踊り、女性はそれに合わせて扇を手に舞う古式豊かな舞踊で、昭和30年(1955)12月26日に奈良県の無形民俗文化財に指定されている。
かつては48曲あり、奉納後も余興として寺で夜通し踊られていたというが、このうち37曲が今に伝わり、近年では保存会の人々によって毎年3曲が奉納されている。

参考

開催場所:奈良県五條市大塔町篠原天神社
開催日時:毎年1月25日 10時00分~、もしくは13時00分~
※同じ日に、大塔町惣谷の天神社で奉納される惣谷狂言と一年ごとに開始時刻が入れ替わる。

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