延喜式(927年)の神名帳に讃岐神社の名があり、同一の神社と考えられている。
また、日本三代実録(901年)にある、元慶7年(833)に散吉大建神(さぬきおおたけるのみこと)・散吉伊能城神(さぬきいのきのみこと)に従五位下を授ける、とする記事は、讃岐神社を指す可能性が大きい。
現在は、大物忌命(おおものいみのみこと)・倉稲魂命(うがのみたまのみこと)・猿田彦命(さるたひこのみこと)・大国魂命(おおくにたまのみこと)を祭る。
昔話「かぐや姫」のもとになった「竹取物語」は、この付近が舞台とされている。
持統天皇から天武天皇の時代、この地に讃岐の国から人々が竹細工を献上するために移り住み、故郷の神を祭ったという。
かぐや姫のおじいさん「竹取の翁」は「讃岐造(さぬきのみやつこ)」、すなわち讃岐村の長であり、かつての廣瀬郡散吉郷(現在の広陵町三吉)の長であることから、物語がこの讃岐神社周辺を舞台にしたものであると考えられる。
所在地:奈良県北葛城郡広陵町三吉328
拝観時間:境内拝観自由