※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

金剛寺(こんごうじ)

概要

承安年間(1171~75年)に、平安後期の内大臣・平重盛が創建したと伝えられる高野山真言宗の寺。本尊は、平安末の作とされる薬師如来坐像と日光・月光両脇侍像である。
天正2年(1574)、兵火により全焼したが、江戸の初めに、野原城主・畠山義春の菩提寺として復興された。幕末から大正にかけては、唐招提寺(奈良市)長老の隠居寺であった。
かやぶき屋根が特徴の庫裏は、元禄4年(1691)に建てられたもの。山門に釣り鐘がある。寺宝の紺紙金銀字交書仏母大孔雀明王経(こんしきんぎんまじりがきぶつぼだいくじゃくみょうおうきょう/奈良県指定文化財)は、奥州藤原氏が、大治3年(1128)、中尊寺(岩手県)に奉納した一切経と同工とされる。
ボタンの寺としても知られ、春には吉野川を借景とする約2,000平方メートルのボタン園で、100種類1,000株が咲き競う。

参考

所在地:奈良県五條市野原西3-2-14
拝観時間:8時30分~17時00分

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