佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群の東群に属する全長204メートルの前方後円墳。
後円部は直径125メートル、高さ21メートル、前方部は幅129メートル、高さ19メートル。墳丘は3段築成で、くびれ部の両側に造り出しがある。
周囲には円墳、方墳型の陪塚が10基残り、周濠の外堤南部分の発掘調査で、埴輪(はにわ)列が巡っていたことが分かっている。
宮内庁によって陵墓参考地に指定されており、被葬者など詳しいことは分かっていない。
佐紀盾列古墳群の東群に属するコナベ古墳(小奈辺陵墓参考地)、ウワナベ古墳(宇和奈辺陵墓参考地)、磐之媛陵(ヒシャゲ古墳)の3つの大型古墳のなかでは最も古く、5世紀前半ごろに造られたと考えられている。
所在地:奈良県奈良市法華寺町