※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

暗峠(くらがりとうげ)

概要

大和から河内を経て難波へと至る古道の奈良県と大阪府の境界に位置する峠。 奈良時代に、平城京と難波を最短距離で結ぶ道として設置された「暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)」の難所で、標高は455メートル。
江戸時代には、松尾芭蕉が人生最後の旅でこの峠を越え、「菊の香にくらがり登る 節句かな」と詠んだ歴史ある街道である。当時、峠付近は伊勢参りの人々でにぎわい、宿場として栄えた。郡山藩によって敷設された石畳が今も残っており、建設省(現・国土交通省)の「日本の道百選」に選ばれている。
自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、勾配は急で、現代でも難所として知られるが、ハイキングコースとしても有名である。

参考

所在地:奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町の境界

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