寛永19年(1642)、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)が建てた陣屋の跡。 宗矩は、柳生新陰流を生みだした柳生宗厳(むねよし)の子で、亡父・宗厳の菩提を弔うために芳徳寺を建立したのち、3年の歳月をかけて陣屋を建てたという。 延享4年(1747)に火災によって全焼し、仮建築のまま柳生氏代々の居館として明治維新を迎え、廃藩により姿を消した。 近年の発掘調査によって当時の間取りが石垣で復元され、史跡公園として休憩、散策のできる憩いの場となっている。
所在地:奈良県奈良市柳生町337
旧柳生藩陣屋跡 2010年10月27日撮影 奈良市