※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

唐古・鍵遺跡(からこ・かぎいせき)

概要

磯城郡田原本町唐古から鍵にかけて所在する弥生時代の環濠(かんごう)集落遺跡。奈良盆地のほぼ中央、標高48~51メートルの沖積地に立地する。
昭和11~12年(1936~37)、国道敷設用採土に伴い唐古池底の調査が行われ、多量の土器、石器、農工具・容器などの木製品などが出土した。その後、発掘調査は昭和52年(1977)に再開され、以来、継続的な調査が行われている。
遺跡面積は約42万平方メートルで、弥生時代の集落では近畿地方最大である。直径約400メートルの範囲が居住区で、大型建物や高床・竪穴住居、木器貯蔵穴、井戸、区画溝などの遺構で構成されており、その周りには幾重にも環濠が巡っていた。
多数の絵画土器や青銅器鋳造施設なども発見され、出土品の一部は「唐古・鍵考古学ミュージアム」に展示されている。
平成11年(1999)に国の史跡に指定され、出土した絵画土器をもとに遺跡内に復元された「楼閣」がシンボルとなっている。

参考

所在地:奈良県磯城郡田原本町唐古、鍵

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