※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

春日若宮おん祭(かすがわかみやおんまつり)

概要

保延元年(1135)、関白・藤原忠通は、長年続く洪水や飢饉(ききん)、疫病の流行の鎮静を祈願するため、春日大社の子神を祭神とする摂社・若宮神社を境内に設けた。おん祭はその祭礼として、翌年に始まった。以来、長い歴史を持つ、奈良を代表する伝統行事である。
幕末までは藤原氏の氏寺である興福寺が主催し、大和一国の武士や民衆が参加した。昭和54年(1979)、重要無形民俗文化財に指定され、翌年、保存会が設立された。
中心的な行事は、12月15~18日に行われる。15日は、神事に奉仕する人々が精進潔斎をする大宿所祭など、16日は宵宮祭などがある。
17日は、0時に若宮神社からお旅所に神霊を移す遷幸の儀が行われる。12時からのお渡り式では、芸能集団や祭礼に加わる人々が、華やかな伝統装束で市内の目抜き通りを練り歩き、お旅所に向かう。行列は何百メートルにも及ぶ。 14時30分からのお旅所祭は、おん祭の中心的祭典。生きた芸能史ともいわれ、神楽、東遊(あずまあそび)、田楽、細男(せいのお)、猿楽、和舞(やまとまい)、舞楽など伝統芸能の奉納が23時ごろまで続く。18日は奉納相撲や後宴能がある。

参考

所在地:奈良県奈良市春日野町160の春日大社など
開催日:12月15~18日
・御湯立15日14時30分、16時30分、18時00分
・大宿所祭15日17時00分
・宵宮祭16日16時00分
・お渡り式17日12時00分
・お旅所祭17日14時30分

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