春日大社の本殿など、本社社殿の四方、東西約40メートル、南北約60メートルにわたって巡らせた建物。
治承3年(1179)の創建で、重要文化財に指定されている。
連子窓で回廊の内側と外側を仕切ってそれぞれに棟を造り、さらにその上に大棟を造るという複廊形式の三棟造り。同種の遺構はほとんどなく貴重とされる。
南側の回廊に南門、西側の回廊に慶賀門、清浄門、内侍門、東側の回廊に影向門がある。
約1,000基の釣灯籠がつるされていて、2月の節分の日の節分万灯籠と8月14・15日の中元万灯籠では、すべての灯籠に火がともされる。
所在地:奈良県奈良市春日野町160
拝観時間:夏期(4~10月)6時30分~17時30分、冬期(11~3月)7時00分~16時30分