※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

笠置寺(かさぎでら)

概要

高さ15.6メートルの花こう岩に刻まれた巨大な磨崖仏の弥勒菩薩を本尊とし、平安時代には弥勒信仰の聖地となった。
笠置寺のある笠置山には多くの巨石があり、古くから巨石が信仰されていたと考えられる。寺伝では天武天皇により創建されたとあるが、「今昔物語」には、天人の力を借りて大友皇子が弥勒菩薩を彫ったという物語が記されている。
また、東大寺の良弁の弟子・実忠が、洞窟の奥で弥勒菩薩が住む兜率天(とそつてん)の行法を見て、東大寺二月堂で行われる修二会(お水取り)を始めたという伝説も残る。
2010年9・10月、最新の光学機器や技術を使って、線刻が見えなくなっていた磨崖仏の弥勒菩薩の復元に取り組み、1300年前の姿がデジタル画像によってよみがえった。

参考

所在地:京都府相楽郡笠置町笠置山29
拝観時間:7時00分~17時00分(冬期は16時00分まで)

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