額安寺から北へ300メートルほど行ったところにある石造五輪塔群で、通称「鎌倉墓」と呼ばれている墓地。
8基の五輪塔がL字形に並んでおり、「額安寺五輪塔」として重要文化財(建造物)に指定されている。
昭和57年(1982)の解体修理の際、地下遺構の発掘調査が行われ、最も大きな五輪塔の下から骨蔵器をはじめとする多数の遺物が出土。骨蔵器に刻まれた銘文から、僧侶・忍性(にんしょう)の墓であることが判明している。
忍性は律宗の高僧で、鎌倉時代に額安寺の再建に尽くした。
なお、鎌倉墓のすぐ西側には、額田部窯跡がある。
所在地:奈良県大和郡山市額田部北町
※見学する際は、事前に額安寺で許可を得ること